「ハプスブルク家だ!」 ~“予定が狂った”では済まされない悲劇~

宝塚「エリザベート」動画を観る方法。 エリザベート特集

「予定が狂うのは俺じゃない、ハプスブルク家だ!」

このページでは、エリザベートの劇中でトート閣下が言い放つ台詞に代表されるように、思いがけない悲劇に巻き込まれたハプスブルグ家の人々や事件について書いています。

─以下、「Wikipedia」より引用─

ハプスブルク家(ドイツ語: Haus Habsburg)は、現在のスイス領内に発祥したドイツ系(アルザス系)の貴族。

古代ラテン人の有力貴族であるユリウス一門(カエサル家)の末裔を自称し、中世の血縁制度を利用した政略結婚により広大な領土を獲得、南ドイツを代表する大貴族に成長した。中世から20世紀初頭まで中部ヨーロッパで強大な勢力を誇り、オーストリア大公国(オーストリア公国)、スペイン王国、ナポリ王国、トスカーナ大公国、ボヘミア王国、ハンガリー王国、オーストリア帝国(後にオーストリア=ハンガリー帝国)などの大公・国王・皇帝の家系となった。

歴史的な背景・出来事を知るとミュージカル「エリザベート」のストーリーがより楽しめるかと思います。

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フランス王妃となった「マリー・アントワネット」

「悲劇のハプスブルク家」と聞いもピンとこないかもしれませんね。
では「フランス王妃 マリー・アントワネット」の例のほうが分かりやすいですよね?

宝塚版「エリザベート」動画を観る前に知っておきたい、マリー・アントワネットのお話

『ベルサイユのばら』(池田理代子さん原作)でおなじみのマリー・アントワネットは宝塚ファンならずともあまりに有名ですよ。

マリー・アントワネットはフランス名です。

ドイツ語の正式名は、「マリア・アントーニア・ヨーゼファ・ヨハンナ・フォン・ハプスブルク=ロートリンゲン」だそうです(長いですね……。)

ラストネームで一目瞭然、ハプスブルク家出身です。

マリー・アントワネットの生涯はここでは詳しくは述べませんが、フランス革命の荒波に飲まれ、最期は断頭台の露と消えたことは世界中に知られています。

マリー・アントワネットには多くのエピソードが残っています。

有名なエピソードの一つが「白髪」に関するお話で、「白髪の原因=ストレス説」の根拠とされるエピソードとして語られています。金髪だったアントワネットが「ヴァレンヌ逃亡事件」の一晩で総白髪になってしまったというエピソード。(詳しくは「Wikipedia」を参照してください。)

「ベルサイユのばら」でも描かれている場面で、漫画を読んでいてもかなりハラハラドキドキしたのを覚えています。肉体的にも精神的にも非常に疲れ、参ってしまったことだったんでしょう。「一晩で頭髪全てが白髪に」というのはちょっと大袈裟で、おそらく気づいたらかなり白髪が増えていたという状況だったのでは、と思いました。

もう一つ、エピソードを紹介します。

「パンがなければケーキを食べればいいじゃない!」

この名言(迷言 or 失言?)もとても有名ですよね。

現代日本で「ケーキ」と言えばケーキ屋さんのショーケースに並んだ、いちごショートケーキやチョコケーキ、フルーツたっぷりのタルトなどちょっとぜいたくなデザートというイメージですが当時のフランスではパンのほうが小麦粉の質や量がケーキよりもコストがかかるもの、だったそうです。

これを知ると「ケーキを食べればいいじゃない」はものすごく的外れな発言でもないように思います。しかし、盛った髪をセットするために小麦粉を塗りたくっていた人には言われたくはないですよね(-_-メ)

調べてみますと、これはマリー・アントワネット本人が行った言葉ではないようです。(詳しく知りたい方は「Wikipedia」を参照してください。)

ハプスブルク家の家系図を見るとマリー・アントワネットと、ミュージカル「エリザベート」に出てくるフランツ皇帝は「叔母と甥」という関係のようです。フランツとエリザベートは母親同士が姉妹、つまりいとこの関係にあります。
ということはマリー・アントワネットとエリザベートも親戚関係にあたります。

様々な個性的エピソードが残っている、という点において共通点があるこの二人の女性。

「ハプスブルク家の悲劇」をくっきりと際立たせてしまうという意味で、エリザベートについて考察するに、マリー・アントワネットは語らずにはおられない存在なのであります。

「狂王」と呼ばれたバイエルン王ルートヴィッヒ2世

ドイツに旅行したならばぜひ行ってみたい観光名所「ノイシュヴァンシュタイン城」を建設した、と言ったほうが分かりやすい人です。

宝塚「エリザベート」動画を観る前に知っておきたいハプスブルク家の人のお話。

中世の古城ではないので意外にも世界遺産には登録されていないとのことですが、現在はユネスコの世界遺産暫定リストに登録され、本申請を待っている状態だそうです。

なぜルートヴィッヒ2世が「狂王」なのか?

それは彼が神話に魅了され、長じては建築と音楽に破滅的浪費を繰り返したからだそうです。今回調べてみるまでは本当に精神的に破滅していたと思っていたのですが、彼の浪費が激しくその権力を奪うために形ばかりの精神病とされたという話があります。

しかし一人で食事をしているにも関わらず、客人が来ているかのように語ったり、夜中にそりに乗って遊んでいたなどの奇行があったようなので、真偽は分かりません。

エリザベートはこのルートヴィヒ2世とも親戚に当たります。
ルートヴィッヒ2世は女性嫌いとして有名でしたが、唯一エリザベートにだけは心を開いていたようです。エリザベートも彼の将来を心配し、自分の妹のゾフィーと婚約させようとしました。

しかし、エリザベートの父親「マクシミリアン」(ミュージカルの劇中ではマックスという愛称で登場します。)に反対されたりなど、すったもんだがあった末にルートヴィッヒ2世は婚約を破棄しました。

これに怒ったエリザベートはルートヴィッヒ2世と絶縁してしまいます。

その後、1866年6月13日にシュタルンベルク湖で水死体で発見されたそうです。(詳しく知りたい方は「Wikipedia」を参照してください。)

ルートヴィッヒ2世の死を知ったエリザベート「彼は決して精神病ではありません。ただ夢を見ていただけでした」と述べたそうです。絶縁していたとはいえ、ルートヴィッヒ2世の死はエリザベートにとってとても辛い事件だったと想像されます。

「サラエボ事件」

マリー・アントワネットやルートヴィッヒ2世、そしてエリザベートとフランツ皇帝が生きた時代を少し下りまして、歴史の教科書には必ず乗っている「サラエボ事件」について少しだけ書き記しておきます。

1914年、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者にあたるフランツ・フェルディナントとその妃が、サラエボでセルビア人の青年に暗殺されてしまうという事件が起こり、これがきっかけで第一次世界大戦へと広がっていったのです。

1914年、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者にあたるフランツ・フェルディナントとその妃が、サラエボでセルビア人の青年に暗殺されてしまうという事件が起こり、これがきっかけで第一次世界大戦へと広がっていったのです。

教科書には「セルビア人の青年に暗殺された。」と簡単に事実だけの記述だった記憶があります。しかし暗殺されてしまうまでに、まず爆弾による暗殺未遂事件が起こっています。

その後市庁舎での歓迎式典は行われました。そして予定の変更はあったようですがその後爆弾による未遂事件での負傷者を見舞うためにサラエボ病院に向かおうとしました。その行程で結局、また同じ暗殺者グループに射殺されてしまいました。

詳しく読むと警備の面などでいろいろと手違いがあり、まさにトート閣下の台詞のとおりになってしまった訳で、ドラマか映画になりそうな悲劇です。(詳しく知りたい方は「Wikipedia」を参照してください。)

「ハプスブルク家の悲劇」を象徴するような“都市伝説”があったのでご紹介します!

─以下、Wikipediaより引用─

大公夫妻の乗っていた自動車については、「事件後に複数の所有者の手に渡り、みな悲惨な最期を遂げた」という都市伝説が語られることがあり、「最終的に博物館に所蔵されていたが、第二次世界大戦中に爆撃を受けて失われた」と続く場合もある。(前述の通り、実際には自動車は現存している)。

そして「エリザベート」 【ネタばれあり!】

【ご注意ください!】
もしまだ「エリザベート」のミュージカルを一度も観た事がない方で、ストーリーの詳細や結末を知りたくない方はこの項目は飛ばしてください。

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宝塚「エリザベート」動画を観る方法
ここでミュージカルの主人公「エリザベート」について考えてみます。

長女ゾフィー

フランツ皇帝と結婚して最初に産まれた長女「ゾフィー」は、劇中では語られませんでしたがどうやら病死したそうです。

「エーヤン! ハンガリー!!」と民衆が叫び、皇帝夫妻(特にエリザベート)がハンガリー国民に受け入れられたシーンが目に浮かぶ、ハンガリー訪問の際にまだ小さかった長女と次女を連れて行ったところ、チフスに感染してしまいゾフィーは亡くなってしまいました。

当時は小さい子供の致死率が高かった時代だったでしょうが、ハンガリーに連れていかなければ、という後悔はあったはずです。

皇太子ルドルフ

皇太子ルドルフとトートの名場面の一つ“闇が広がる”のシーンが思い浮かびますよね。

宝塚「エリザベート」闇が広がる

「闇が広がる」より

歴史的には『マイヤーリンク事件」と呼ばれています。宝塚ファンには「うたかたの恋」というお芝居で知られています。

”マリー、来週の月曜日 旅に出よう”という台詞のマリーとは、マリー・ヴェッツェラという女性だそうです。彼女と拳銃自殺したとされていますが後に、あの事件は暗殺だったという話も出てきており真実は謎です。(詳しく知りたい方は「Wikipedia」を参照してください。)

「エリザベート」劇中ではマリーという女性は出てこず、黄泉の帝王トート閣下がルドルフを操り人形のように操り、拳銃を渡して頭を撃ち抜かせた、という演出です。

ウィーン版ミュージカルの「エリザベート」ではトートが赤い口紅を塗って明らかに女装しています。これは「トート=マリー」になりすまし、この事件の首謀者はトートだという事を示唆しています。

トートが激しくルドルフの肩を揺さぶり、ルドルフは自身の意思をまったく失ってしまったマリオネット人形と化しています。あまりの激しい肩の揺さぶり様にびっくりしました(@_@;)

エリザベートの暗殺

1898年、ジュネーブのルマン湖のほとりでイタリア人の無政府主義者ルイジ・ルケーニよってペーパーナイフのように細く研ぎ澄まされた凶器で刺されて亡くなってしましました。

なぜ「細く研ぎ澄まされた凶器」だったのかと言うと、ルケーニ(宝塚版ミュージカルではルキーニと呼ばれています。)はナイフを買うお金もなかったからだったようです。暗殺する人物は高貴な身分で贅沢をしている者なら誰でも良かった、と供述しています。

エリザベート暗殺の知らせを聞いたフランツ・ヨーゼフは、「この世はどこまで余を苦しめれば気が済むのか」と号泣したそうです。

ミュージカルではエリザベートがトートと共に昇天するシーンで幕切れです。しかし現実では悲しみに暮れるフランツ皇帝がいました。フランツの心情を考えると、とても切なくて悲しい物語なのです。

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最後までお読みいただきましてありがとうございました。

宝塚「エリザベート」愛と死の輪舞(ロンド)

「愛と死の輪舞(ロンド)」より

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